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ふじかわまゆみの「ラテンの世界へよ〜こそ〜」'01/6月
 
キューバ系楽器
コンガ
 
 アフリカン・ルーツの楽器で、円筒形で片面 に牛の皮が張ってある太鼓の名称。基本的に4種類あって、小さいサイズのものから、requinto(レキント)・quinto(キント)・conga(コンガ)・tumbadora(トゥンバドーラ)といい、サイズが小さい程高い音が出る。
 1940年代に初めてコンガをダンスホールに持ち込んだのはキューバ人ギタリストのアルセリオ・ロドリゲスである。当時のチューニングはストーブで皮を温めて調節していたらしい。
 サルサやマンボなど、アンサンブルをするときのコンガのパターンをトゥンバオといい、また、ベースのパターンもトゥンバオという。
 ちなみにキューバでは、トゥンバオのことをマルチャといい、太鼓の総称もトゥンバドーラと言っている。
 かつては、持ち運び出来る楽器で、パレードや儀式に使われており、ひとつの太鼓をひとりが演奏するかたちであった。ところが、タタ・グィネスの世代の人達からひとり2本つかうようになり、今ではジョバンニ・イダルゴのように4本並べて演奏するひとも少なくない。
 最近ではとてもポピュラーな楽器になった為、いろいろな使われ方をし、広く普及されている。
ボンゴ
 
 初期のソングループから生まれた、キューバ特有の太鼓。大きさの違う二つの太鼓を並べて固定したもので、大きく音の低い方をマッチョ、小さく高い音が出る方を、エンブラと呼ぶ。通常座って両膝にはさんで手で叩き、親指の付け根などを滑らせたり、指や爪を使って音を出す。
 元々、典型的なソンで用いられる楽器であるのだが、最近のサルサやラテンジャズでも重要な役割を果たしている。サルサなどでは、このボンゴ奏者がモントゥーノ部分でセンセーロに持ち替え、演奏する。

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