アフリカ系の楽器が多い中これはヨーロピアン・ルーツの楽器。ケトルドラム(ティンパニ)が変化し、進化したもの。
ティンパニはヨーロッパ色の強い舞踊曲、例えばダンソンなどを演奏する時に使われていたが、持ち運びに不便なのとシャープな音が欲しいということで改良を重ねティンバレスが生まれたようである。
カウベルが取り付けられるようになり、現在のティンバレスの形になったのは1930年頃。
この地味な楽器を全面に出して主役へと押し上げたのはティト・プエンテであろう。 サイズの違う2つの太鼓で一般に用いられるが、彼は幾つかのセットを並べて演奏した。
小さいサイズのセットを「ティンバリートス」大きいセットを「ティンバローン」と呼ぶが、このティンバリートス、ティンバレスが小さくなったのではなく、1920年頃のボンゴ禁止令が出された時にボンゴの代わりにと造られたものであるらしい。 |