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サンテリアで使われる楽器_バタ・ドラム |
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バタというこの太鼓、サンテリアというアフリカ起源のキューバの宗教儀式に使用されるだけであった。バタはサンテリアの聖人を象徴する色のスカーフに包まれ、ビーズやベルをぶら下げた革ひもが巻き付けられている。
両面に皮が張ってあり、大きさが違う。右に大きい方の太鼓、左に小さい方の太鼓という向きで膝に乗せ、異なる声の3つ一組で演奏される。伝統的にバタは聖職者の男性だけが演奏でき、女性が触るのは禁止であった。しだいに禁制は緩んできて、最近は儀式以外のバンドでも取り入れられ、女性が演奏しているのも珍しくない。
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サイズの小さいバタから、オコンコロ、セグンド(またはイトテレ)、マイヨール(またはイヤ)といい、打面の小さい方をチャチャ、大きい方をボカと呼ぶ。
キューバのハバナスタイルでは、3人が横一列となり、左側から、オコンコロ、マイヨール、セグンドの順で並ぶ。マイヨールがきっかけを出し、セグンドの右手とマイヨールの左手がアンサンブルしているため、こう並ぶのではないかと思われる。
キューバでバタを習得しようとなると、まずはオコンコロからマスターし、それから、セグンド、マイヨールへとステップアップしていく。
演奏は、その神というか、聖霊によって演奏方法が異なり、演奏パターンにはその聖霊の名が付けられていて、儀式では演奏順序も決まっているようである。
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キューバのバタ奏者 |
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キューバで一番最初にバタを演奏したのはパブロ・ローチェという人物で、この弟子にヘス・スペレスがいた。彼は組織を作る能力に長けていたため、グループを組み、沢山の後継者を育て、バタを広めていったのだった。パンチョキントも彼の弟子の1人であるが、今キューバで5大バタレロと言われている人達は全て彼の弟子である。
・レヒーノ・ヒメレス
・ヘルミン・ナニ
・アンヘル・ボラーニョ
・マリオ・アスピリーニャ
・パッポ・アンガリーカ
レヒーノとヘルミンナニはマイヨール、セグンドのコンビで、「ダンス・ナショナル・デ・クーバ」という、ヘススペレスが作り、レヒーノが音楽監督として受け継いだグループで演奏もしていた。このグループは現在活動が止まっており、是非とも再開して欲しいものである。 |
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