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< 新企画 >
ラテンパーカッショニストの食い道楽

 キューバという国は実に「アツイッ!!!!」ところである。

 私が行ったのはもう随分前のこと。「半年も行かないとかなり変わっちゃうよ。」と年に何度も足を運ぶ知人が言っている。そのため、今現在のキューバは実際に目で見ていないのでハッキリしたことは言えないのだが、あのときのキューバは熱くて美しくて素晴らしいところであった。

 昼間は打楽器を叩きまくり、夜にはサルサを踊りまくるという毎日を送っていたある日。ヘミングウェイも通ったというバーへ行きカクテルを注文した。

 それは「mojito(モヒート)」というカクテルで、キューバでは最もポピュラーなものである。真っ青な空にピカーッと太陽が浮かんでいる。汗をかき喉はカラカラ。そこへmojitoを流し込む。

 「な、なんじゃこりゃぁあ!!!」

 滅法旨かった。とにかくこんな美味しいカクテルは飲んだことがないとさえ思った。そこで、コレはどうやって作るのかと訪ねたところ、

「ミントとラム酒と砂糖とレモンとソーダを混ぜるだけ!」

と言われた。成る程、私にも作れそうである。早速日本に帰ったらコレを試そうではないかと意気込んでいると「日本人?日本じゃこのミントは手に入らないかもよ。」と付け加えられてしまった。

 実際、何度か家で作ったがあのときの味にはほど遠かった。材料のせいもあるが、やはり気候の違いが大きいだろう。それでも、mojitoというカクテルが美味しいことには変わりない。

 あらゆる店でこのカクテルを注文したが、キューバの味に近いのはほんの一握りである。たいがいの店はライムジュースを使ったりする。生ライムを使うのは当然だが、レモンを使っているところは意外と少ない。

 もしかしたらlimo'n(レモン)とlima (ライム)を聞き間違えたのかなぁ?と今では思うのだが、まぁそれはこの際どちらでもいいだろう、などと思っている次第である。

 キューバに興味のない人もラテンに興味のない人も、もちろんキューバ大好きな人も、このカクテルを飲んだらきっとまた飲みたくなるに違いない。是非、真夏の空の下でこのカクテルを飲んでみて欲しい。

作り方

1.グラスにレモンまたはライムを搾る。

2.スペアミントを入れる。 グラスの半分くらいたっぷりと入れること!

3.黒砂糖を入れる。これでもかぁ!っちゅーくらい入れるとキューバ流。

4.ソーダを少々入れ、棒などでゴリゴリ押す。砂糖とミントを馴染ませる効果があるらしい。

5.ラム酒を入れる。とあるバーでは30?l。私がよく行くキューバレストランでは45?l。なのでお好みの量をどうぞ。ラム酒はハバナクラブに限る!絶対コレ!ハバナクラブの3年物を使うこと。

6.氷を入れ、ソーダでグラスを満たす。


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