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ラテンパーカッショニストの食い道楽
 私は珈琲が大好きである。

 最近は1日1〜2杯程度だが、以前は10杯くらい飲んでいた。朝起きて1杯、運転中に1杯、食後に1杯、気分転換に1杯、酔い覚ましに1杯、とひっきりなしである。特にリズケンにいる時は、珈琲が常備されており、口寂しくなるとあまり美味しくないのだがついつい飲んでしまうのだ。

 美味しい珈琲豆を手に入れるのは、なかなか困難な作業で、最近は仕方なく近くの珈琲ショップで購入している。どこか美味しいところがあれば、教えて欲しいくらいなのだ。

 自分で焙煎したという珈琲豆を何度か戴いたことがあるのだが、すごく美味しい時と、お世辞にも美味しいと言えない時があり、いくら珈琲が好きだからと言って自分で焙煎するのも楽ではなさそうである。

 私が今まで一番美味しい!と感激したのは、キューバで飲んだコーヒーである。
 デミタスカップにどろどろの濃ーーーーい珈琲が注がれていて、口に入れた瞬間、鼻やら耳やらいろんな穴から珈琲の香りが吹き出す。まさに珈琲を飲んでいるといった感じで、コレにハマったら他の珈琲はお湯か、と思ってしまうくらいだ。

 この珈琲に、キューバの人達は大量の砂糖を入れる。頭がクラクラするほどの量を入れるので、同じものはとても飲めそうにないが、あの暑い中で飲むには最適かもしれない。実際、少し暑さが和らぐから不思議である。

 私はというと、このキューバの珈琲にラム酒を数滴垂らして飲むのが好き。珈琲の強烈な香りとラム酒の甘くてふくよかな味が混ざって、なんともうっとりしちゃうのだ。


 カリブや南米など南の国の珈琲は美味しいのかと思いきや、あまりそうでもない経験もしている。
 メキシコで飲んだ珈琲なんて黒っぽい色をしたお湯だし、ブラジルで飲んだのも、どれも強烈さに欠けていた。「ブラジル」っちゅー豆があるくらいなのに、こんな味なのか?と嘆いた記憶がある。

 今考えると、飲んだ場所か入れた人かたまたま豆が悪かったのか。または私の舌が味の分析を出来ないでいたか。あれでブラジルの珈琲は不味いと決めつけてしまうのは良くないなぁ、と反省している次第である。

 しかし、入れ方によって味が変わるのは事実なのだ。きちんと入れると、インスタントの珈琲だってそこそこ美味しいく飲めるし、逆に美味しい挽きたての珈琲豆を不味くしてしまう場合だってある。

 「ここのお店の珈琲は美味しいなぁ。」と行くたびに思っていたる珈琲専門店があるのだが、とにかく入れかたが上手。
 偶然にも、キューバ産の珈琲豆が置いてあるときに注文してみたら、明らかにキューバで飲んだものとは違う味がした。すごく深い香りとコクがあって、それでいて後味がすっきりとして上品であった。
 私としては、下品で強烈なキューバで飲んだ珈琲に愛着があるのだけれど。

 そこで、今回は美味しい珈琲の入れ方レシピ。
 と言っても全く難しいことはないので、是非実践して、毎日美味しい珈琲を飲もうではないか!
美味しい珈琲の入れ方
 ペーパードリップでの入れ方

1. ペーパーをドリッパーにセットし、粉を入れ平らにする。

2. 沸騰して一呼吸置いた湯を注ぎ、粉がふわりとしてきたらしばし待って蒸す。

3. 粉がへこんで、湯が落ちきる前にもう一度湯を入れる。この時、中心あたりを渦巻き状にゆっくりと注ぎ入れること。

4. 泡が落ち着いてきたら、もう一度注ぐ。これを繰り返すが4回くらいが限度。

5. 粉が沈没する前にドリッパーをサーバーから外す。

コレで3〜4人分の珈琲が出来上がる。
ポイントは、蒸すことと最後に粉を沈没させないこと。それから湯を注ぐときに、ペーパーの周りに付いている粉にわざわざ湯を当てないこと。これさえ守るだけで、自分でも満足いく珈琲が入れられるのだ。

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