「ボカ〜ン!」はリズケンがお贈りするエンターテイメント・マガジンです。
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2004/7月号

<新企画>

 リズケン講師陣の中では、実は若手の部類に入る呉成徹氏による「それいけ!ドラム談義」です!普段から呉先生の会話センスは、そのオットリとした風貌からは想像もつかないほどに、時として鋭く、聴く者を遙か彼方に誘ってくれます(^^;)。さぁ、アナタも呉先生ワールドに飛び込んでみてください!

 新しく始まりましたこのコーナーでは、RIZKENの研究員、研究生をゲストに迎え、毎回しょーもない題材をネタに分析してみようと思います。

 栄えある第1回目のゲストは、研究員の高取岳史氏で〜す。

 6月某日 RIZKENロビーにて・・・高取氏、自前のドラムを広げてなにやら作業している様子。

呉(以下G)「おはよう〜」

高取(以下T)「おはようっす〜」

G「何してるの?」

T「今ちょっとドラムセットのセッティングを変えたり、新しいヘッドをためしてたんですよ。」

G「このドラムは何ていうやつ?」
T「メイプルカスタムアブソリュートです。」
G「良いもの持ってるね。ちょうだい?」
T「なに言ってんですか、あげるわけないじゃないですか〜。」


G「でさ、そのドラム、ドラムセットとも言うけど、ドラムってなんでドラムって名前なの?」


T「なんすかいきなり。ドラムって決まった名前ですよね、テレビと言えばテレビだし、ハンバーグといえば、ハンバーグっていうじゃないですか。」

G「そうなんだけど、コンガ・ドラムとか、トーキング・ドラムとかパーカッションにもドラムって名前がつくよね。」
G「その他にも、ドラム缶や車のドラムブレーキとか、ドラム式洗濯機とかドラムって名の付くものいっぱいあるよ?」

T「言われてみればそうですよね。俺達はドラムと言われればドラムセットを思い浮かべますもんね。」
G「じゃあドラムって何だろうね?」

T「ドラムは英語だから、日本語にすると太鼓の意味ですよね。」
G「調べてみようか?」



   <辞書を取り出す。>

ドラム=Drum 

Drum {名詞} (1)太鼓(2)太鼓の音(3)耳の鼓膜(4)ドラム缶

T「太鼓以外にもドラム缶や耳の鼓膜の意味があったんですね。」
G「鼓膜の事とは思いつかないよね。発見だ〜。」
T「それならさらに太鼓の意味も調べてみましょうか?」
G「そうだね。」



<資料を探す>


G「あったよ。」

太鼓

一般的には、木製あるいは金属製の胴の両面または片面に皮を張り、ばちまたは手で打って鳴らす楽器のことをいう。

形状

胴の形は(1)円筒 (2)円錐 (3)樽 (4)椀 (5)枠 (6)杯 (7)花瓶 (8)釜 (9)足つき (10)球 (11)砂時計     (打楽器辞典参照)


T「こうしてみるとドラムセットは円筒の形の太鼓類と円錐の形のシンバルの集合体ですね。」
G「そうだね、コンガとか、トーキング・ドラムもこれらの形のどれかにあてはまるもんね。」
T「そう考えると打楽器はすべてドラムって呼べますよね。」


G「そうなると、洗濯機やブレーキなんかも、実は太鼓のなのかも?」
T「いや〜それはもしかしたら形の事言ってるんじゃないですか?」
G「じゃあたとえば缶コーヒーとかドラムな形だよね。」
T「そんなこと言ったらきりがなくなりますよ。缶ビールとかもですよね。」
G「そうか!自分達で作れば売れそうじゃない?ドラマーに馬鹿売れのビール」
T「売れないですって!」
G「どうやって作るかが問題だよね?」
T「だから作らなくって良いです。」
G「道具必要だね。どらムもん道具だしてよ〜」
T「だめだこの人壊れてる」
G「♪ホンワカパッパ、ホンワカパッパ、どらムもん〜」
G「ねえ、ホンワカパッパってどういう意味?」
T「もういいです。」


 こうしてRIZKENの夜が更けていく・・・


 みなさんいかかでしたか。ドラムという言葉1つで色々な事柄が出てきます。これらの事からもドラムの奥深さを象徴しているのではないでしょうか。みなさんも是非興味のある事を調べてみてください。そこには深〜い何かがある事でしょう!ではまた来月!

 今回登場してもらった研究員の高取氏 東京駅ブレイクステーションライブに出演します。
 7月16日(金)17:30〜出演予定。



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