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(テキスト:石川 武)

ミンゴ ルイス  Mingo Lewis

AL DI MEOLA TOUR DE FORCE-LIVE
    「EGYPTIAN DANZA」
 「RACE WITH DEVIL ON SPANISH HIGHWAY」



「EGYPTIAN DANZA」他
収録アルバム



 ミンゴ ルイスという人、最近の人の耳にはあまりなじみの無い人かも知れません。私自身も詳しく知っているわけじゃないのです。というよりこのころのレコードなどではたまに耳にする人だし、共演メンバーは結構スゴイ人たち。

 このCDだって、Dr.はスティーブ・ガット、ベースはアンソニー・ジャクソン、キーボードにはヤン・ハマーという一流どころがそろっています。で、ヘッドがアル・ディ・メオラとくりゃ当時のハイテク軍団なわけで、それだけでも興味しんしんなんですねぇ。

 ただ、このCDで僕が聞いてもらいたいのは、パーカッションのパワー感です。
 いわゆるフュージョンというカテゴリーでパーカッションを前面に押し出し、なおかつラテン色を適度に削いでいる。
 プレイ自体はラテンからの応用であっても、そのにおいがあまり感じられないというか、ロックっぽいというか・・・。 もちろんバンドの演奏を含めた感想ではあるんですが。何かパーカッショニストに自信を与えてくれる演奏なのです。 「ドラム、ベース、気にすんなぁ!いけー!!」って感じ。

 とかくパーカッショニストは音やフレーズのバッティングを気にして、アンサンブル志向が強くなって、そこはかとなくやさしい音になっちゃうんだけど(ぼくだけ?)この中のミンゴはのびのびとやっています。

 パーカッションのサウンドがこのようなエレクトリックなサウンドにこういう音圧でからむ、このような存在感を出すというのは、当時結構新鮮だったように思います。考えすぎたフュージョン世代のパーカッショニストの皆さん、是非聞きなおしてみてください!元気でますよ、きっと!

 ちなみにその後のミンゴ ルイスをご存知の方、是非近況など教えてください。情報はリズケン掲示板にお願いいたします。待ってます!本当に!!


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