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(テキスト:石川 武)

PETER   ERSKINE  &  DON   ALIAS

INVITATION (JACO   PASTORIUS)


INVITATION
JACO   PASTORIUS

 またまたドン・アライアスで申し訳ございません。でも今回はピーター・アースキンも一緒です。

  アルバムはジャコ・パストリアスのインビテーションで、特に聞いてもらいたいのはタイトル曲のインビテーション。
  特筆すべきは曲全体を通してのスピード感です。速い4ビートがモチーフですが、そういう問題ではなく、2人のスピード感のかみ合い具合を聞いてほしいのです。

  もちろんこの速さを6分近く共有するのは、結構しんどい。ピーターのシンバルレガート、そのタッチのよさもさることながら、それを土台に外壁を固めるようなドンのリズムプレイ、そしてところどころ気付け薬のようにカットインしてくるフィルイン。一人一人のプレイがどうのこうのではなく、まずは2人のコンビネーションがすばらしい。

  そんでもってこの音源はライブなんだよなぁ。凄い緊張感だよなぁ。是非打楽器関係の皆さんには聞いてもらいたいですね。ピーターに関しては、レガートのきれいさ、タイム感の正確さあたりが聞き所。普通こういう風にタイムが正確だと、緊張感やスピード感といったものにはかけることが多いのだけど、これは全ての面ですばらしい。

 シンバルのタッチやチョイスもすばらしいのでしょうが、サウンドも言うこと無しです。ドンのプレイに関して言うと、やはりバッキングの妙。外壁固めの天才。土台王。ドンのバッキングだけでも雰囲気が出来上がっちゃう。こういうプレイヤー他になかなかいないと思うんですよね。
  フィルインの絶妙さ。曲中でここだって言うのを、肌で感じているみたいです。

  パターンとかにとらわれることなく、一番そこに適していると思われるフィールを提供できる、数少ない創造的パーカッショニストです。ああ、、、こんな風になりたい、、、



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