・ここ試験に出ます_2002/6月号 |
今月号からリズケン講師、萱谷氏の新連載が始まりましたッ!!!
ちょっとタメになるパーカッション講座。毎月チェックしよ〜。 |
マルチパーカッション講座 萱谷先生の「ここ試験に出ます」
ジャズライフの連載も終わり、RIZKENのロビーでホッとしていたところ、ボカ〜ン編集長Fが言いました。
「カヤちゃん次のボカ〜ンからなんか書いてっ」
「・・・わかりました・・・。」
というわけで、この連載が始まりました。
で、何書こうか悩んだ末、クラシックとかジャズとか関係なく使えるネタ、役立つ情報なんかを見つけていこうかなと。
しかも今期からRIZKEN研究生コースも単位制となり、なんだか学校のよう。僕も先生っぽい所を見せないとナメられてしまうのでこんなタイトルにしてみました。
皆さんも頑張って“タイコ偏差値”を上げていきましょ〜。 |
今月のキーワード《 困ったときの「1/3」の法則 》 |
すぐに
「この楽器はどこを叩けば良い音がするんですか?」
という質問をする人がいますね。そういう人には、まずいろいろ試してみて、どうしてもわかんなかったら質問してくれ、と先生は言いたのです。だって答えは、
「良い音がするところ」
なんだもん。まず自分でそこを見つけることがとても重要な作業だと思いませんか?じゃないと、その人が新しい楽器に出会うたびに、「この楽器はこの部分を叩くとこんな音で、ここはこーであーで・・・。」と、いちいち説明しなくてはいけない。
何年か前にN響(NHK交響楽団)打楽器奏者の瀬戸川さんのクリニックがあって、吹奏楽部顧問みたいな人の「大太鼓ってどこを叩けばよろしいのでしょうか?」っていう質問に対し瀬戸川さんは
「良い音すりゃどこでもいいんっすよ!」
って答えてて面白かったんですけど、そのとおりなんだよな〜。でも質問した人はその答えで納得したかどうかは・・・。
やはり何か正解が欲しい。この気持はわかります。そんなとき、「1/3」というキーワードを知っておけば、とっても便利っ!
「円いものは半径(図1) まっすぐなものは全体(図2)を3等分した1つ目のポイント」
をとりあえず覚えときましょう。で、いろんな楽器のその部分を叩いてみて下さい。(図Aに関しては同心円上だったらどの位置でも可。) |
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・・・イイ音しませんか?
もともと僕がこのポイントを覚えたのはティンパニのヒットポイントだったからなんですけど、気づいたら他の楽器でも自然に使ってました。例えば・・・
◎ライドシンバルのレガート・・・余韻と音のツブ立ちの混ざり具合が良い
◎タンバリン(皮付き)やパンデイロ、レク・・・ヘッドとジングルのバランスが一番良いポイント
◎スネアロール(PP)・・・響き線の反応がちょうどいい。(真ん中は詰まりすぎる。)
◎バス・ドラム(クラシックで使う大太鼓)ロール・・・アタックが目立たない。(逆に芯のある音が欲しいときは、中心あるいは中心の近くの方がよい。)
◎コンガの“モフ”、ジャンベの“オープン”・・・図Aのポイントに指先を持ってくる感じにすると他の音色との区別が付きやすい
◎ハンドドラムの”ドゥン”・・・余韻が一番長い
◎スティック・・・図Bを支点にするのが一番跳ね返りがいい。
◎クリックリムショット、クラベス・・・叩く方を図Bの位置にすると音が抜ける。
◎トライアングル・・・倍音が少なくソリッドな音色が得られる。
などなど、物理的な理由は知りませんが、「使える音」がいっぱい出てくる所なんですよ。いろんな楽器で試してみてください。で、こんなんイイよってのがあったら先生にも教えて下さい。 |
【宿題】
打楽器 小テスト
問1. 次のうち、楽曲を通して合わせシンバルが1発しか出てこない作品はどれか答えよ。
1. ベートーベンの「運命」
2. ドボルザークの「新世界」
3. ショスタコービッチの「革命」
4. マルコビッチの「穴」
5. ホームエレクトロニクスの「東芝」
問2. 次のア〜ティストを英語で表記し、関連する作品を線で結び付けよ。
デイブ・ウェックル・ ・Tombo
レナード・バーンスタイン・ ・Bags' Groove
アイアート・モレイラ・ ・Afro Blue
モンゴ・サンタマリア・ ・Smoke on the water
ディープ・パープル・ ・Island magic
ミルト・ジャクソン・ ・アイ〜ン体操
ラルフ・マクドナルド・ ・West side story
辻ちゃん・ ・Just the twoof us
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解答&解説は来月号にて!
萱谷氏の個人ホームページもあります!こちらから!→http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/4327/ |