「ボカ〜ン!」はリズケンがお贈りするエンターテイメント・マガジンです。
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(テキスト:萱谷亮一)

・ココ試験に出ます_9月号

 暑い夏がやっと終わろうとしています。先月の「もりもり合宿」は本当に楽しかった! キツイ練習もみんなでやれば楽しいのは何故なんでしょう。 あの生活を例えば1ヶ月やったとしたら、めちゃくちゃレベルアップするでしょうなぁ。参加された皆さん、お疲れさまでした。参加できなかった方、来年お待ちしていまーす。

 というわけで、まずは宿題の答え合わせです。やってない人はこちら
問. 次の人物から連想されるユニット名を答えよ。

1.マイク・マイニエリとマイケル・ブレッカー

答え:STEPS AHEAD(またはSTEPS)


・1979年結成以来様々な形態でフュージョンシーンをリードした双頭ユニット。毎作品ごとに進化していき、現在は自然消滅状態・・・。このバンドを駆け抜けたメンバーも超大物揃い。ドラムはスティーブ・ガッド、ピーター・アースキン、スティーブ・スミス、クラレンス・ペンなど。僕が個人的に好きなのは、六本木ピットインでのライブアルバム「スモーキン・イン・ザ・ピット」!! サラズ・タッチって曲が最高に泣ける曲なんです。それにしてもマイク・マイニエリの4本マレットの持ち方は「ありえない」です。

 
2.スタンリー・クラークとアイアート・モレイラ

答え:「RETURN TO FOREVER」

・ウェザーリポートと共に70年代を代表するスーパーグループ。アイアートの変てこなドラムとスタンリーの新しいスタイルのリズムは今聞いても斬新な感じがします。アイアートはウェザーにも参加してるし、マイルスバンドにもいたし・・・・羨ましすぎます。


3.ラウル・レコーとカール ペラッツォ

答え:
「サンタナ・バンド」 

・何年か前にグラミー賞を独占したラテンロックの大御所、サンタナのバックにはいつも2〜3人のパーカッションがいて、抜群のコンビネーションでステージを盛り上げます。
「SUPER NATURAL LIVE」は最高のエンターテインメントです。ああいうステージでパーカッション出来たら幸せだろうなぁ。ちなみに僕は日本のサンタナ「野口五郎」さんのライブに時々参加しています。サンタナのナンバーはやっぱり楽しいです。


4.山下洋輔とヤヒロトモヒロ

答え:
(いろいろあるだろうけど今は)「室内楽団 八向山」

・僕の最近のお気に入りアルバム。八尋智洋、向井滋春、山下洋輔、それぞれの頭文字で「八向山」。名前は別として、最初に聞いた瞬間「やられた!」と思いました。新しい音楽です。八尋さん素晴らしいです。これからも追っかけますのでよろしくお願いします。


5.安倍なつみと辻希美

答え:
モーニング娘。

・他にも「10人祭」「おどる11」などでも正解ですが、なかでも「マロンメロン」と答えたそこのあなた!100万点あげましょう。マロンメロンというのは辻の飼ってる犬の名前がマロンで◎×△☆・・・・・
*これ以上脱線すると編集長に怒られる&ちょっと人格を疑われるのでやめます。気になる人はYAHOOで検索して下さい。
「テンポを身につけよう」
 さて、今回のテーマは、「テンポを身につけよう」です。

 いきなり何を?って感じですね。実は僕、この夏は安寿ミラさんのダンスコンサートツアー、そして今は雪組公演の真っ最中という「タカラズカな夏」で、しかもドラムを担当しており、まさに自分のテンポ感のいい加減さを痛感している次第であったりするわけで、・・・要するにテンパってるんですよ、今!

 ダンスショーやパレードでは全部曲がつながっているので、ドラマーは即座に次の曲のテンポを把握していなければいけません。ライブにしてもMCなしで曲続きの構成にするとそういう状態になりますね。そのときにしっかりとしたテンポ感が無いと踊りが踊れなかったり歌が歌えなかったりしてしまうわけです。

 しかも、本番には「緊張」という最大の敵がいます。いつもどうりやってるつもりでも本番だけテンポが2割増しになってしまう人はプロでもいます。


 ここで皆さん、時計の秒針、つまりメトロノームでいう

4分音符=60

を何も見ずにカウントしてみて下さい。  ・・・時報をイメージして・・・   それを実際のテンポと比べてみてください。 
  
 どうですか? 結構誤差がありませんでしたか?では、今度は適当にTVやCDなどをかけながら倍のテンポの

4分音符=120

をカウントしてみて下さい。 ・・・今度はもっと誤差があったりしませんでしたか?
 このように、自分の中のテンポ感が「けっこうデタラメ」だということを認識することから始めましょう。ここからなんとかしてテンポ感を身につけたいわけなんですが、何通りか作戦を考えたので好きなのを試してみて下さい。

T「お気に入り曲で覚える作戦」

 あなたの一番頭に残っている曲、いつでも正確に口ずさめる曲のテンポを調べて、そこから相対的にテンポを割り出す作戦です。
 僕も中学生の頃「トゥルースがテンポ154だから・・・」とか「Winkの「淋しい熱帯魚」がだいたいテンポ120くらい」とかって覚えてました。テンポ120が知りたくなったらWinkの振りを踊っていたという・・・。
 これが意外に一番使えたりするんです。皆さんも1曲くらい馬鹿になるほど聴いた曲があるでしょう。出来ればいろんなテンポで4〜5曲あるといいですね。


U「メトロノームのTAP機能を使ったゲーム感覚作戦」

TAP(ボタンを続けて押すとそのテンポを数字で表してくれる)機能のついたメトロノームを使って、ヒマがあればゲームのようにテンポを当てていくうちに、体にテンポを覚えさせる作戦です。現在僕がモルモットになり実験中ですが、段々効果が出てきました。
 でも、日によって感覚違ったりするので、まだ本番で活かせない状態です。
 いつでもどこでもメトロノームを持ち歩いて、聞こえてくる音楽に「138くらいかな」とか、「84ってどのくらいだっけ」とやってるうちにきっと「コツ」がつかめてくるのではないかと。枕元に置いといて、朝起きたらテンポ60を出してみたりしても、ハイな日はちょっと速かったりして結構自分の体調とかもわかって面白いです



V「マル覚え大作戦」

 これはその場しのぎでおすすめできませんが、試験でいう「一夜漬け」みたいな感じで、それなりの効果はあります。ライブなどでやる曲を曲順に全部MDなどに編集して、本番どうりの音資料をつくり、それをひたすら聞き
倒す作戦です。
 前後の曲のつながりなどが相対的にわかる点などが良いですね。テンポ数字には強くならないけどその本番だけならナントカ乗り切れるかも知れませんね。


今回の宿題は上のTとUを試してきて下さい。

 結構面白いですよ。TAP機能付きメトロノームは安いのでは¥2000円代で購入できます。電車移動中MDの代わりにメトロノームを聞いとくのも良いでしょう。

来月では、身に付いたテンポ感を活かす方法を考えてみましょう。


萱谷氏の個人ホームページもあります!こちらから!→http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/4327/

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