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(テキスト:ヤマムラマキト)

“この人キテます! 〜ドラムバカ一代〜”

Martjin Vinkの巻

今月は「Martijn Vink」というドラマーを紹介します。オランダのドラマーで、私はJesse Van Rullerという若手実力派ギタリストのアルバムで知った人です。この人のことは、時間のあるときに調べてみたりするのですが、う〜ん、どうにもあまり情報が見つからないのです。

 ギタリストのJesse Van Rullerに関しては、日本のジャズ雑誌などにも登場したりしていますし、サイトなんかでも結構紹介され、アルバムも日本版が売られています。私の聴いたのは下の2作ですが、どちらも活きのいい演奏で、サラッと聴いてもじっくり聴いても楽しめる、ポップなジャズといったところでしょうか。


TRIO / Jesse Van Ruller

Catch! / Jesse Van Ruller

 Martijn Vinkはどうやら29才のようです。Jesseが31才らしく、ステージではよく一緒に演奏しているようです。彼の名前はいったいどう読むのかがずっと気になっているのですが、日本語サイトでは「マタイン・ヴィンク」と記されてるところがありました。マタイン...。なんか日本語ってもう少し細かい発音を表せる言語にならんのですかね。つうかどう発音するのかちっともわからんので、いいも悪いも言えないのですが...。

 この人のドラムは、サウンドはジャズで、スタイルもジャズです。しかし、かしこまってジャズのスタイルを演奏しているのではなく、結構尖ってみたりやんちゃだったり大人だったり、いろんな表情を見せてくれます。Jesse Van Rullerのギターもそうですが、体力があるというか気力に満ちているというか、エネルギッシュで軽快で頭の回転が速そうです。

 いつぞや紹介したアンドレ・チェカレリにしても、揺るぎない円熟味のある演奏を感じさせつつも、ときどき若手フュージョンドラマーみたいなフレーズが飛び出したりします。ヨーロッパのジャズ・ドラマーを聴いていると、先端とオーソドックスなものが混在してエネルギッシュに圧縮されている、そんな感じがしてきます。Jesseのアルバムは比較的容易に手にはいると思いますので、是非聴いてみてください!  


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