<特別番外編>
ドラマーのための料理教室!
餃子の巻

さて前回までに、西新井周辺の10店を紹介してきた「西新井食い道楽」ですが、不況の風が強い今日この頃(^_^;)、外食してあれが旨いコレが旨いなんぞ言ってる余裕はないわい!という、清く貧しいドラマー&パーカッショニストのために、今回は番外編として手作り料理をとりあげてみました。「安くて旨くて腹一杯」になるためには、ボケーとしている時間を上手に使って自炊をしてみよう!コンビニの弁当やファーストフードばかりでは元気が出ないぞ!上手にできるようになったら、バンドのメンバーやリズケン講師、ボカ〜ン編集部スタッフを呼んでパーティを企画してね(笑)


餃子は、なんといっても旨い。餃子を作るのはそれほど難しいものではなく、誰でも手軽に美味しく作れる。餃子は、餡(中に入る具)を用意し、皮で包み、焼くか茹でるか蒸すかすればよい。餡は、安い挽肉とキャベツや白菜とニラやニンニクといった安価な材料ばかりで充分で、皮は市販のものを使っても旨いが、今回紹介するように小麦粉をこねて自分で作るとさらに安上がりで、市販の皮では得られない食べ応えたっぷり感で幸せ間違いなしだ!
 餃子の作り方
 まず、餡を作ろう。材料を用意して、混ぜてこねてニチャニチャしてやるのだ。豚挽肉油身の多い安いやつでオッケー。キャベツと白菜は、餃子好きの人には好みが分かれるところだが、白菜は水が出るので、軽く湯がいて絞っておくとよいだろう。料理の本などでは野菜と肉は2:1がよいなどとあるが、私個人的には、子供の頃に家で食べていた餃子が肉ギッシリだったので、結構そんなのも好きである。まぁ、野菜が多い方がたくさん食べてもお腹の調子もよいのでオススメではある。

 写真は、豚バラ肉が冷蔵庫にあったのでそれを細かく切ったものと大正海老を使って、左上から豚肉のみ、右上が豚肉+海老、下が海老のみという3種類を作って食べ比べてみた。

 餡は、材料がまんべんなく混ざるようによくこねる。野菜から水が出てくることが多いので、店などではつなぎにパン粉を入れてすいぶんを吸わせるというところもある。水分が多いと、後で皮で包んだときに、皮がだれてしまいやすい。


餡の材料
豚挽肉(合い挽きなど好みでなんでもよい)
キャベツまたは白菜
ニラ
ネギ
ニンニク(私は擦って使うが、細かく切ったもののほうが食後匂わなくてよいという人もいる)
ごま油、葱油、塩など少々
 次に皮だ。すんません、実はこねてるところの写真撮り忘れました(笑)。材料は中力粉か強力粉あたり。買うときに袋にパン用、うどん用、餃子用などと書いてあるのでよく読むこと。今回は水餃子にしているが、水餃子の場合やや厚めの方がよいということと、食感がよいということで、うどん用の中力粉がオススメだ。

 粉2カップにお湯3/4カップ程度を用意し、ボールや大きな鍋などに粉を入れ、少しずつお湯を足しながら混ぜていこう。最初はボソボソな感じで「こんなんでお湯足りるのかいな」という感じだが、2〜3分もこねていると、しっとりまとまってくる。そうしてしばしこねるこねる。コンガのベース・トーンでも叩くかのように手首の付け根などを使って、ゆっくりと体重をかけながらこねていこう。耳たぶくらいの柔らかさ、などともいうが、まぁこねるのに飽きてきたら(笑)、肉まんのような形にでもまとめて、ビニール袋に入れて冷蔵庫などで小一時間寝かしておく。

 寝かしておいたものを取りだしてもう少しこねてから、2〜3つに分けて、右の画像のように棒状に伸ばす。太さはマーチング用のスティックぐらい。直径2〜3センチちゅうところか。画像のやつは実に汚いが、これでも味はちゃんとしてるのでご安心。

 そして、棒状になった生地を包丁で1センチずつくらいに切って、打ち粉をしたまな板の上などで、伸ばして丸い皮の状態にしていく。まずは手のひらなどで軽く伸ばしてやり、それを麺棒で伸ばす。うちには麺棒がなく小さなすりこぎ棒でやっているが、実用上問題ない。画像の上の方に出来上がった皮が写っているが、いい感じでしょ(^.^)。

 皮の厚さは好みもあるが、水餃子はやや厚め、焼き餃子は薄目がよい。皮の厚い餃子は食べ応えタップリだが、焼き餃子にすると揚げパンみたいになってしまうこともあるのだ。

 最後に、できた皮で餡(具)を包む。具を載せすぎると破裂せんばかりの餃子になってしまうので、あまり欲張らないように。包むときに、皮の縁を水で少し濡らしてやると、しっかりくっついて、茹でたり焼いたりしたときに肉汁が漏れにくい。ひだひだを作って包むのはよくやるやり方だが、やってみるとそれほど難しくない。ひだをつくらずにベタ〜っとくっつけるのもあるが、中の具によっては加熱して膨張したりするので、ひだがあった方が伸縮してくれるのだ。

 このとき、包んだ餃子や、置いておく皿やバットにも、粉を振っておこう。時間が経つと具の水分が回って、くっついてしまいやすいのだ。

 今回はすべて水餃子にしてみた。湯が沸いてきたら、静かに餃子を入れる。最初は底に沈んでいた餃子が、上に上がってきたら、いちどザルなどに取り出しさっと水で引き締めると皮の食感は良くなる。しかし、私個人はこれによって味が逃げてしまうと思うので、結構茹でっぱなしで、浮き上がってきてしばらくしたら、すくって皿に盛る。
 見よ、この旨そうな餃子を!たべるとプニプニして実に旨いぞ!まぁ手作りでやっていると今日のは失敗かな〜なんてこともあるが、それだって充分に旨いのだ。水餃子は焼き餃子に比べて油を使わないのでたくさん食べることができて、野菜をたっぷりとることができる。体調がよくないときには野菜をタップリ入れたり、風邪っぽいときには生姜を入れたり、自分の体と相談しながら料理をする。これが実に大事なことなのだ。

 あぁそうそう、今回作った3種類の餡では、海老と豚を混ぜたのが自分としては一番美味しかったな。水餃子の場合、鶏ガラスープなどに浮かべたりしてスープ毎ずるずると食べるのも旨いし、酢醤油の他にも豆板醤や紹興酒、葱をタップリ使ったタレなどを使って食べるのも旨いぞ!

 慣れてくると手早く、そして安く作ることができるのがよいところだ。もりもり食べてガンガン演奏しよう!