という、カッコいい事を書いたSteve Haughtonというドラマーがいます。この人の「Studio & Big Band
Drumming」という本が、BSTを知るキッカケとなりました。譜面の読み方や歌い方等を説明し、最後にBig Band・Rock・Screen
Music等の様々なシチュエーションの譜面と音源が用意してある、といったよくある形式の本です(でも凄く良い内容っス!)。
以前、リズケンの江尻先生がワークショップでこの本を使っていたのですが、その中で「60-SECOND TV SPOT」というニュース番組のオープニングで使う様な曲がありまして、そのアレンジが「シブイ!シャレお!?上品!!...」とにかくカッコよかったです。もう「江尻先生のレッスン、どこへやら?」ってな感じでその曲ばかり気になって聴いていて、江尻先生の話は全然、、、、(嘘です。いつも勉強になりますm(_ _)m)
その譜面の下に、BSTのOrg.Pf.であるDick Halliganの名があり、江尻さんに聞いてBSTを知りまして、その後スグに?(半年後に…)買いに行きました。
という事で今回は、Blood, Sweet & Tears(訳すと「血と汗と涙」‥‥)を紹介します。
BSTは、Bob Dylanの作品への参加や、Mike Bloomfieldとのスーパーセッションで有名なAl Kooperによって1967年に結成され、あのRandy
BreckerやLew Soloffも参加していたバンドです。
「Chicagoと共に登場した”ブラス・ロック”の雄」
なんて、どこかのHPには書いてありました。
今回取り上げるのは、Al KooperやRandy Brecker達が既にいなくなってしまった2作目ですが、彼等の作品のなかで一番良いアルバム、と僕は思ってます。注目するのは、やはり《アレンジ》と《バンドサウンド》で、実験的なアレンジのおもしろさは勿論、何より僕は、ホーンセクションのボイシングにやられました。この頃だけでもEarth,Wind
& FireやToewr Of Power、Average White Bandなど他にもホーンが入っているバンドはありますが、後にも先にもBSTの様なサウンドは無いのでは、と思います。
余談ですがボイシングで言えば、Eric Alexander等が参加している「One for all」というLAZZのバンドも良いですよ。Jazz
Messengers っぽいサウンドです(音が今っぽい?ので飽きますけど、、)。、、、話をBSTに戻しまして、「何故2作目が一番良いか」と言いますと…
いや本当に。無責任なCD紹介ですが、他の作品と比べても、なんと言うか、『勢い』があります。全て良い方向に向かっている様な「ニオイ?」がします。難しい事は良く分かりませんが、聴けば分かって頂けると思います。
ちなみに、ドラムはBobby Colombyという人で、彼はこの後プロデューサーとしても活躍しています。なんと!あのJaco Pastoriusのファーストアルバムも、彼のプロデュースによる作品です。先程挙げたDick
Halliganも、この後様々な場面でアレンジャーとして活躍していますし、もし今回紹介した作品を聴いて興味のある方は、BSTのメンバーのその後の活動についても調べると面白いかもしれませんネ。
さて、今回のCD紹介は以上ですが、どのCDを取り上げようか迷いましたァ...。自分の家にも、やはり<ドラマー目当て>で買ったCDも幾つかありますが、そういったCDはあまり長続きしないんです。BSTの2作目は、何年経っても、飽きずに、笑える?、オモシロイ、数少ない作品の一つです。
皆さんの「キワモノCDコレクション」にも是非追加してみて下さい!
|