「ボカ〜ン!」はリズケンがお贈りするエンターテイメント・マガジンです。
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今月のおすすめ担当 リズケン研究生・
根本 智史
「SHIMA UTA-Grandesu Exitos-」 THE BOOM
2年前の今ごろ、日本はワールドカップ開催に向けてラストスパートをかけていた時期ですね。ちょうどその頃に注目をあびた曲が「島唄」です。
アルゼンチンのアルフレッド・カセーロがカヴァーした事により現地で話題となり、アルゼンチンのサッカー代表チームの応援歌としても歌われたほどです。
もし日本とアルゼンチンが対戦する事になれば両応援席で「島唄」を聞く事が出来たかもしれません。残念ながらその願いは叶わなかったですが、日本国内でも「島唄」が再注目されたのは事実です。
そんな中、中南米向けに発売されたアルバムの逆輸入版が今回紹介するアルバムです。このアルバムはTHE BOOMの「極東サンバ」「TROPICALISM -0゜」に収録されている曲を中心にヴォーカルの宮沢和史氏本人によって選ばれた13曲です。
1 IMBAL YELE
2 Berangkat -ブランカ-
3 島唄(オリジナルバージョン)
4 Human Rush
5 YOU’RE MY SUNSHINE
6 風になりたい
7 TOKYO LOVE
8 時の岬 ponta de areia
9 Far east samba
10 帰ろうかな
11 手紙
12 TROPICALISM
13 いいあんべえ (The Boombay Mix)
この中で、特にオススメの曲を紹介します。
「島唄」
この曲は、なんと言うか日本人の魂ですよ。日本のみならず、海外で広がりつつある「島唄」が持つ不思議なパワー。元気になれて勇気がでてくる心の特効薬です。本当に名曲だと思います。
「Human Rush」
ベースソロで始まるこの曲をはじめて聞いた感想は、「熱いね、カーニヴァルじゃん」です。いや、なんと言うか凄まじいですよ。聞いただけで冷房入れたくなるオーラがありますから。熱出たときは聞かない方が良いですねこの曲は。スキー場とかでBGMとして流したら雪崩おきます多分。
「風になりたい」
この曲は僕にとって思い出の曲で、ラテンの音楽に興味を持つキッカケになった曲なのです。
中学生の時に吹奏楽部に入っていまして、レパートリーの中に吹奏楽アレンジされた「風になりたい」がありました。この曲は、バンドのお気に入りのレパートリーで卒業するまでに本当に何回もコンサートで演奏しました。何度も繰り返し演奏していく内にラテンパーカッションに興味を持ち始め、その後の自分を大きく変える事になりました。
今でもTHE BOOMで一番好きな曲です。曲中のパーカッションソロにもご注目。
「TOKYO LOVE」
この曲は、ジャズとラテンの雰囲気漂うオシャレな曲に仕上がっていて、お酒片手に夜景を見ながら聴いてみたい曲です(笑)ホーンセッションもカッコ良い!
途中のヴィブラフォンソロも歌詞の内容も本当にオシャレです。僕はまだまだお子様なので、もう少し大人になってから聴き直したい曲ですね。
全体の印象は、まさに天国!!?いや失礼、南国の雰囲気でサンバやラテン、ジャズ、沖縄音楽のフレーバーが散りばめられ、宮沢和史の歌詞の世界と合わさって、とってもゴキゲンなアルバムに仕上がっていますので是非聞いてみて下さい。
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