「ボカ〜ン!」はリズケンがお贈りするエンターテイメント・マガジンです。
リズケン・スタッフや外部ライターの方による傑作をお楽しみください!
今月のおすすめ担当 リズケン研究生・
高取 岳史
「LIVE IN NEW YORK」 STUFF
ついに夏になって、暑い日々がやってきましたね!
僕がこのCDを選ぶにあたり、ちょっとした話があるのでそれから紹介したいと思います。
毎月、楽しくオススメ倶楽部を読んでいたのですが、夏も近づいてきた7月のある日、編集長からこのオススメ倶楽部の記事を書いてくれないか、との話がきました。丁度、その2、3日前に、Y先生からレッスン用の曲の採譜を頼まれたんです。その時に、
「時間があったらこのCDも聞いてごらん。」
と渡されたのがこの LIVE IN NEW YORK / STUFF でした。
これがすごくイイんです!!僕は次の日にはこのCDを購入してました。
編集長の話がきた時は何だか運命的なもの(少し大袈裟かな?)を感じてしまい、このタイミングでこのCDの話をしない手はない!という訳で、めでたく今回のオススメ倶楽部に登場することになったのでした。
さて、それでは、このCDについて話したいと思います。
まず最初に僕が感じたのは、全体を通して「明るい」んです。どう明るいかというと、すごく楽しそうなんです。
それは演奏者だけでなく、このCDからにじみ出てくる雰囲気、空気そのものが楽しく明るい感じがします。LIVE版なのでお客さんの声が何箇所も入ってるのですが、その歓声が本当にこの場にいれて楽しい!って感じなんです。
もちろん、曲も演奏も最高にカッコイイです。
よく「グル−ヴ」という言葉を耳にしますね。楽器を演奏したことがあれば、一度は聞いたことがあると思いますし、そこにキャリアがあれば尚更、分からなくて悩んだりもしたことがあると思います。
このCDは、個々のプレイヤーがその曲に合った一番いいポイントにいて、でもみんなで1つの「ライヴ」を演奏しています。そして、そこには難しいキメや、技を競うような速いフレーズなどはなく、気持ちのいいグル−ヴの上に乗っかって流れる様な演奏をしています。
グル−ヴというのは説明もしづらいし、言葉だけではわからない部分が絶対にあると思います。実際に聞いてみたり、肌で感じないとわからない事が音楽には沢山あります。
「グル−ヴって何?」
「気持ちイイ音楽を聞きたい!」
そんな時には是非、このCDを聞いてみてください。思わず踊りたくなるような音楽が耳に入ってくる事、約束しますよ!
LIVE IN NEW YORK / STUFF メンバー紹介
*エリック・ゲイル / Gt
*コーネル・デュプリー / Gt
*ゴードン・エドワーズ / Bass
*リチャード・ティー / Key
*スティーヴ・ガッド / Dr
*クリス・パーカー / Dr
素晴らしいドラマーは沢山いるし、僕が好きなドラマーも沢山いますが、その中でも僕はスティーヴ・ガッドが大好きです。前にオススメ倶楽部で僕が書いた時もスティーヴ・ガッドが演奏しているCDを紹介しました。
前回
のCDは約5年前、今回のCDは、約20年近く前に演奏したものなので、聞き比べてみるのも面白いかもしれません。
この夏のBGMとしていかがでしょうか?
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